山内一豊が築いた高知城と高知市内を流れる鏡川を挟んで対峙するように建つ小高い山、筆山の中腹にメロディーさんの工房はあります。周囲にはメロディーさんの工房、自宅以外2~3軒の民家しかなく古布を扱いながらも、おしゃれで、新鮮な作品にふさわしい雰囲気がただよっています。はじめて工房を訪れたとき軒下に掛けられてけれ布から不思議な匂いが感じられました。柿しぶのにおいでした。ビニールや防水技術のなかった時代、柿渋はその役目を果たしました。山内一豊の家臣たちも戦国の戦いに使ったのかしらと、想像したりもします。渋を何回何回も掛られたこのバッグは華やかであったであろう帯に渋さが増しております。雨の日に使っても柿渋は水をはじき使えば使うほどその渋さが増してきます。先人の知恵、古い物のよさとメロディーさんのセンスがマッチして新しさ感じられるバッグです。
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