「柿しぶのバッグ」

山内一豊が築いた高知城と高知市内を流れる鏡川を挟んで対峙するように建つ小高い山、筆山の中腹にメロディーさんの工房はあります。周囲にはメロディーさんの工房、自宅以外２～３軒の民家しかなく古布を扱いながらも、おしゃれで、新鮮な作品にふさわしい雰囲気がただよっています。はじめて工房を訪れたとき軒下に掛けられてけれ布から不思議な匂いが感じられました。柿しぶのにおいでした。ビニールや防水技術のなかった時代、柿渋はその役目を果たしました。山内一豊の家臣たちも戦国の戦いに使ったのかしらと、想像したりもします。渋を何回何回も掛られたこのバッグは華やかであったであろう帯に渋さが増しております。雨の日に使っても柿渋は水をはじき使えば使うほどその渋さが増してきます。先人の知恵、古い物のよさとメロディーさんのセンスがマッチして新しさ感じられるバッグです。
　　

「おいしいコーヒーを！」

梅雨も未だ開けきらない軽井沢です。温かい飲み物がまだまだ恋しいようです。去年は開店初年度、私の方にも余裕がなくお客さまにご迷惑をおかけしました。にも係わらす、リピータのお客さまが毎日きてくださいます。コーヒーが「おいしい！」のお言葉をいただきました。ありがとうございます。軽井沢の丸山コーヒーさん、お菓子を作ってくれる菓子工房ぺルル軽井沢のマダム、「カップはいつも同じあたたかさでないといけな」と一人で切り盛りしているわたしにきびしいアドバイスをしてくれたlordの教授、皆様のおかげです。まずいときはちゃんといってくださいね、おいしい丸山コーヒーさんのせいではありません。わたしの愛情が足りないせいです。(笑）まわりの皆様に助けられて頑張っています。

「東向きの家」

我が家の庭はロイヤルプリンス通りに面し東に広い地形です。建物を建てたときは夏用の別荘としての考えから日当たりより、庭をひろくとりました。東向きの家は朝太陽に向かって庭を見ることが出来ます。
昨日は梅雨の中の久しぶりの晴れ間、庭に朝日がさんさんと注ぎ光と影のコントラストが美しく、実にきれいでした。オープンガーデンは１０時からですが、早起きした晴れた日は是非我が庭を見に来てください。昼間とは違った自然の贈り物をみることができます。

「僕の事忘れなで！」

雨の軽井沢にもかかわらず、訪れてくれるお客さまがいます。去年「僕の事を忘れないでね」とのお言葉と、そのそばでニコニコと素敵な笑顔を残していったご夫婦がきてくれました。今年２回目の来店です。前回いらした時写してくれた写真を持って・・・。今の時期は一日３～４組のお客さまがくれば上等です。楽しい会話を楽しみながら接待する、最高のじかんです。泊っている日本テレビの保養所で（すぐ近く）いのししが２０匹出た話。（これは苔庭を売り物とする当苑にとっては重大ニュースです）住まわれている下落合の近くにたぬきがいるはなし、等々。今日のお客さまは葉巻タバコを吸われる方が２人ありました。この方もその一人です。葉巻タバコを吸われる方は写真で見る吉田茂しかしらなかった私にとって大人の世界です。どうぞ、室内でもご自由に。他のお客さまがいないのを幸いに灰皿をだしました。ヘビースモーカーの息子の残した空気清浄機がフル活動です。去られた後に葉巻のかすかな匂いが残りました・・・・。

「エーケルンドのひまわり」

生まれは東京ながら高知育ちの私にとってひまわりは暑い夏の花の象徴でした。病弱で太陽と縁のない少女時代を過ごし、ひまわりは中原淳一の雑誌の中で見る｛ひまわり｝で都会への憧れとなりました。長じて山小屋をたて訪れた夏の軽井沢は雑誌の中のひまわりのようなお嬢さんたちがあふれ、彼女たちは真っ黒になりラケットを振り回していました。もちろん病もちの私はその中に入ることは出来ませんでした。年共に元気になり激務のお店を持つ事になるなんてこのとき想像すらしませんでした。今年の軽井沢は雨続きでひまわりは似合いません。せめて暑い夏が来るまでエーケランドのひまわりをかべにかけましょう。

和風の当苑とスーウェーデンのエーケルンドとの出会いは、去年テーブルクロスの代わりに帯を使いましたが、永年使うのに洗える物に変えたいと思いエーケルンドのテーブルクロスにしました。和と洋ですが以外にマッチし使用しています。それを見たお客さまがお店において欲しいとの希望が有り、軽井沢ロードさんのご好意で置かせていただいています。エーケルンドについて詳しい事をお知りになりたい方は当ホームページにリンクしている軽井沢ロードさんのぶろぐをご覧下さい。